独立起業・副業・企業成長のためのフランチャイズ(FC)の選び方(1)加盟の目的を明確にする
人気のフランチャイズ(FC)募集。加盟を成功・失敗しないためにやっておきたいこと
フランチャイズ(FC)は独立起業・副業・企業成長に最適な経営手法弊社は「ストレッチ専門店ストレチックス」フランチャイズ(FC)本部ですが、創業したてのころは様々なステージ・業態のフランチャイズ(FC)コンサルティング事業を展開していました。その経験から「フランチャイズ(FC)を活用した独立起業、企業の成長戦略」を事業成長の手法のひとつとして強くおすすめしています。そこでこの記事では、独立起業~企業成長していく過程・ステージで、どのような視点で、どのようなフランチャイズ(FC)選びをしていったらよいか?ということをアドバイスしたいと思います。
(1)独立起業・副業・企業成長を考える前に・・・フランチャイズ(FC)加盟の「目的」を明確にする
独立起業・副業・企業成長をしたいのは「儲けたいから」という理由が第一義にくるのは当たり前のことです。募集をしているフランチャイズ(FC)の前提は「儲かっているビジネスの標準化によって、より多くの方が同様のビジネスモデルで独立起業・企業成長することができる」ことにあります。つまり「フランチャイズ(FC)=(すべての店舗ではないにしても)儲かる」という前提を疑っても仕方の無いことです。
しかし残念なことに、儲かっていないビジネスにウソ偽りを重ねてフランチャイズ(FC)展開しているケースも、ごくまれにあるのは事実のようです。でもそのような偽りを大抵の企業経営者、独立起業家なら直感で見抜くか、きちんと調査した上で加盟を検討するでしょう。独立起業・企業成長を考える際には、その場のムードでフランチャイズ(FC)加盟をしないようにしましょう。
ここでは独立起業・副業・企業成長に活用する「フランチャイズ=儲かる」という前提で話しを進めます。独立起業・副業・企業成長を考えるにあたってまず最初にやるべきことは「儲ける取り組みの結果、その事業で何を得ようとしているか?」という事業の目的をしっかりと定めることです。例えば異業種企業の新規参入の場合は次のようなケースです。
・異業種企業でも管理しやすいフランチャイズ(FC)に加盟し、利益を内部留保していき、新たな事業展開への源泉とするため
・事実、上場企業も存在し、急速成長戦略と言える「メガフランチャイジー」展開を目指しているため
・異業種フランチャイズ(FC)と、従前から取り組んでいる本業とのシナジー効果をあげるため
・法人企業の新規事業により、遊休地、遊休人材の有効活用をするため
・法人企業の新規事業により、人材力の強化を図るため
・異業種企業が新規事業の展開ノウハウを得て、自社業態の構築や、フランチャイズ(FC)本部展開をしていくため
企業は「ヒト」「モノ」「カネ」「ノウハウ」などを新しく得て、有効活用していくことにより成長していきます。これから独立起業・副業を考えている方や、経営資源に不足を感じている企業は「どの経営資源を獲得強化したいか」を明確にしておくことが必要です。
あるフランチャイジー企業は、人材力の強化を目的に、小売業から飲食業への事業参入を検討しています。商品に頼らず「接客力」を大きく要求される業態で、そのノウハウを多く有する本部への加盟を検討しているとのことです。
あるフランチャイジー企業は、将来のFC本部展開を当初から計画し、さまざまな本部からサポートを得ることで、フランチャイズ(FC)ビジネス経験を蓄積していきたい、といっています。すでに完成された本部はもちろん、意図的にアーリーステージの本部にも、経験のためフランチャイズ(FC)に加盟をする、という考え方をもっています。
あるフランチャイジー企業は、将来は構想している業態を独自に立ち上げたい、といっています。そのためにも、フランチャイズ(FC)に加盟をして起業することで、商品開発、人材育成、販売促進などのノウハウを得ようとしています。
このような事業目的のはっきりしている起業家・新規事業に取り組む企業は、成功確率も高いと思われます。ただしフランチャイズ(FC)契約には「競業禁止」の規定があって、フランチャイズ(FC)で独立起業した際はもちろん、独立起業後もある一定期間は、類似業態の営業を禁止しているのがほとんどです。どこまでが競業禁止に当たるかは、各本部によって見解が異なるので、加盟前にしっかりと確認をしておくことが懸命です。
いずれにしてもフランチャイズ(FC)に加盟する際の目的は、ポジティブなものでなければいけません。単に「遊休地、遊休人材の活用」という補完的な取り組みでは、仮に苦難がやってきた場合、起業することに対して想いがなければ簡単に断念してしまうでしょう。結果、うまくいきません。
繰り返しますが「儲ける過程で得られるものは何か?」を加盟前に自己認識、理解して、自社の課題解決に役立つフランチャイズ(FC)での独立起業・副業・企業の異業種参入をすることをお勧めします。
▼「ストレッチ専門店ストレチックス」フランチャイズ(FC)チェーン本部: ㈱バリード・ジャパン 代表 山口晃二プロフィール
新潟県新潟市出身。地元広告代理店にて求人情報誌の広告営業、東京の大手商社系コンサル会社にてフランチャイズ(FC)コンサルタントとして勤め、数々のトップセールスを記録。2005年、著書出版を機に独立起業し、フランチャイズ(FC)コンサルティング、起業コンサルティング事業を開始。米国で最も権威のあるフランチャイズ(FC)ビジネス情報誌「Franchise Times」の日本版ライセンス権を取得、(株)フランチャイズタイムズ・ジャパン代表(当時)として、アメリカのパートナー企業と連携しながら、国内海外のフランチャイズ(FC)ビジネス情報の配信・マッチング事業を手掛ける。
国内で多数のフランチャイズ(FC)本部と、フランチャイズ(FC)加盟したい企業・個人とのマッチングビジネスを手掛けるなかで、2008年に介護予防サービス事業である「リハビリデイサービス」チェーン本部構築、加盟店開発の業務を受託。当時2店舗から約4年間で+100店舗への拡大を牽引、担当役員として関与。
2014年8月、「ストレッチ専門店ストレチックス」を自社業態として新規開業。フランチャイズ(FC)チェーン本部として現在7店舗(直営5、FC2)を展開中。地域住民のフリータイム利用はもちろん、ストレッチングの有効性を知るドクター、看護師など医療介護従事者の利用も多く「可動域(ROM:ロム)アップ」「コリ疲れ解消」に全力で貢献しています。